Shadowrocketが遅いときの原因と対処法|ノード・回線・プロトコル・ローカルネットワークを順番に確認

ノードの状態、回線品質、プロトコル設定、Wi-Fi・モバイル通信を順に確認。接続テストとルールの照合で、速度低下の原因を特定します。

この記事の概要

本記事は、利用中のサービスとサブスクリプションがあり、接続はできるものの通信が遅い場合の確認手順を紹介します。アプリとテスト条件を確認したうえで、ノード、回線、プロトコル、ローカルネットワークを一つずつ比較し、最後にルールと接続ログから結果を読み解きます。遅延、スループット、Webページの初回表示時間を同じ指標として扱わないことが大切です。

1. 基準を決める:どの「遅さ」かを見分ける

ShadowrocketはApp Storeから入手するAppleプラットフォーム向けの有料アプリで、買い切り方式です。正規版かどうかは、公式アイコン、デベロッパ名のShadow Launch Technology Limited、アプリID 932747118をあわせて確認してください。対応範囲とシステム要件はApp Storeの表示を確認してください。アプリの購入と、利用者が別途用意した接続サービスは別のものです。アプリを購入しても回線の帯域幅は変わりません。

確認を始める前に、Configで現在の設定を複製して保存し、Homeで選択中のノードとGlobal Routingの現在のモードを記録します。Webページの初回表示が遅い場合は、DNS、接続確立、接続先サイトの応答が関係している可能性があります。転送中も遅い場合はスループット、速度が変動する場合は混雑、無線干渉、接続の再確立を確認します。最初からノード、プロトコル、DNSを同時に変更しないでください。

4つの層
ノードの状態、回線品質、プロトコル設定、ローカルネットワーク
4つのモード
Global Routing:Proxy / Direct / Config / Scene
3回
条件ごとに最低3回テストし、1回だけの結果で判断しない
  1. 普段使うページを1つと、通常どおりアクセスできるサイズの大きなファイルを1つ選び、初回表示と継続転送をそれぞれ確認します。
  2. デバイス、接続先、ノード、テスト時間帯を固定し、ほかのデバイスで大容量通信を一時停止して、毎回1つのテストだけを実施します。
  3. テスト時刻、ネットワークの種類、接続の成否、初回表示までの時間、速度が安定した後の転送速度を記録します。記録するのは自分のデバイスで測定した値で、ノード名に記載された宣伝上の数値は使いません。
  4. 単位に注意してください。MB/sとMbpsは異なり、1 MB/sは8 Mbpsです。比較する前に単位をそろえます。

2. ノードの状態:正常に接続できるかを確認

Homeで現在使用中のノードを選び、Connectivity Testを実行します。テストに成功しても、そのテスト方法と接続先への通信が1回確認できたという意味にすぎません。すべてのWebサイトにアクセスできることや、継続的な転送帯域が十分であることを示すものではありません。テスト方法が異なる数値は単純に比較できず、1回の低遅延を高速通信の保証とみなすこともできません。

現在のノードで繰り返し失敗する場合は、まずアドレス、ポート、アカウント認証情報、サービスの有効状態を確認します。そのうえで、手元にある設定から別の利用可能なノードを選び、比較してください。サブスクリプションの読み込みに成功しても、内容を取得・解析できたことを示すだけで、各接続が有効とは限りません。更新が必要な場合は、Homeで該当するサブスクリプションを更新し、ノードの設定値が実際に変わったか確認します。利用可能な既存項目を削除してから試すことは避けてください。

エラー:Connection refused

原因:接続が拒否応答を受け取っています。接続先ポートで待ち受けていない場合や、途中の機器が接続を拒否した場合によく発生します。対処:利用中のサービス設定でアドレスとポートを確認し、サービスの管理者に待ち受け状態を確認してもらってください。速度テストの接続先だけを変更しても、ポート拒否は解消しません。

エラー:Operation timed out

原因:指定時間内にネットワーク操作が完了しませんでした。接続先に到達できない、パケットロスがある、サービスが応答しないなどの可能性があります。対処:同じノードのままWi-FiとCellularを切り替えて比較し、さらに手元にある別のノードでも再テストして、ローカルネットワークと接続先側の問題を切り分けます。

上記はネットワーク診断でよく見られるエラーの原文です。実際の表示はログの取得元によって異なります。エラーを記録するときは、発生時刻、接続先、操作の段階もあわせて残してください。「VPNに接続できている」ことは、システムトンネルが確立したことを示すだけです。プロキシサーバーから接続先サイトまで正常に通信できているとは限りません。

3. 回線品質:遅延、パケットロス、スループットを分けて確認

ノードの接続先アドレスが同じでも、時間帯によって実際の経路や負荷が同じとは限りません。夜間の混雑、無線のパケットロス、接続先出口の負荷、接続先サイトによる速度制限などにより、テストの応答は正常でもファイル転送が遅くなることがあります。同じ接続先で複数回テストした結果をまとめて確認し、最良の1回だけを採用しないでください。

症状まず疑う原因次に行う比較
初回表示は遅いが、転送開始後は安定するDNS、ハンドシェイク、接続先サイトの応答初回と2回目の表示時間の差を記録し、接続ログを確認します。
複数の接続先で継続転送が遅い共通する回線またはノード出口のボトルネックネットワークは変えず、手元にある別のノードで同じテストを繰り返します。
特定の接続先だけ遅い接続先サイト、コンテンツ配信、特定の経路まず該当ドメインに実際に適用されているルールを確認し、全体設定をすぐに変更しないでください。
決まった時間帯に明らかに遅くなる時間帯による混雑や負荷同じ条件で異なる時間帯に記録し、サービスの管理者に比較してもらいます。

ネットワーク診断ツールでパケットロスを確認する場合は、どの方法で測定したかを明記してください。サーバーによってはICMP応答が制限されているため、ICMPテストでのパケットロスが実際の通信でも同程度に発生しているとは限りません。実際の接続タイムアウト、転送の停止、再試行もあわせて判断し、割合だけで回線の状態を結論づけないでください。

結論:遅い範囲を特定してから接続設定を調整する

同じネットワークで特定の接続先だけ遅い場合は、まずその接続先に適用されるルールと経路を確認します。複数の接続先で遅く、手元にある別のノードに切り替えると改善する場合は、ローカルDNSを変更し続けるのではなく、元のノードと回線の比較記録をサービスの管理者に共有してください。

4. プロトコル設定:名前から速度を推測せず、サーバー側の要件を確認

Shadowsocks、VMess、VLESS、Trojan、Hysteria2、WireGuardでは、設定項目や通信方式が異なります。プロトコルを切り替えるには、対応するサーバー設定が必要です。同じアドレスの種類だけを別のプロトコルに変更しても、正常に動作するとは限りません。サーバーのポートは利用中のサービス設定で決まります。ポートが443でも、プロトコル、TLS、認証の設定が正しいとは限りません。

設定を変更する前に元の値を保存し、一度に1項目だけ変更して基準テストを繰り返します。並列数をむやみに増やしたり、実際の回線能力を大きく超える帯域幅を入力したり、MTUを何度も変更したりしないでください。キューイング、パケットロス、接続問題が新たに発生するおそれがあります。サブスクリプションの更新でノードの項目が上書きされる場合は、変更が保持されるか事前に確認してください。

5. ローカルネットワーク:同じノードでWi-FiとCellularを比較

ノード、設定、接続先は変えず、ローカルネットワークだけを切り替えると、無線環境と接続先サービスを切り分けやすくなります。Wi-Fiの電波強度の表示だけでは、干渉、バックホールの混雑、ルーターの負荷までは分かりません。モバイル通信も場所、電波状況、時間帯の影響を受けます。モバイル通信でテストする前にデータ通信料金を確認し、同じサイズのテストを行ってください。

  1. Wi-Fi接続で同じテストを3回行い、ほかのデバイスでアップロード、動画再生、システム同期が行われていたか記録します。
  2. Wi-FiをオフにしてCellularに切り替わったことを確認し、接続が安定してからテストします。ネットワーク切り替え時の一時的な再接続を、継続的な速度低下と誤認しないようにしてください。
  3. Wi-Fiだけ遅い場合は、ルーターに近づいて再テストし、ほかのデバイスが上り回線を使い切っていないか確認します。可能であれば、異なる無線周波数帯も比較してください。
  4. 両方のネットワークで遅い場合は、同じノードと同じルールが使われているか確認し、ノードと回線の確認に戻ります。

6. ルールを確認:通信が想定どおりの経路を通っているか

Global RoutingのProxyは現在のプロキシポリシーを使い、Directは直接接続します。Configは現在の設定ファイルのルールに従い、Sceneは設定済みのシーンに従って処理します。確認時はHomeの接続スイッチだけで判断せず、現在のモードも記録してください。Configでファイルを選択していても、実際にConfigモードで動作しているか確認が必要です。

アプリからのリクエストシステムトンネルルールの照合ポリシーの適用接続先からの応答

以下はルールの照合順を理解するための最小限の例であり、汎用的な速度改善設定ではありません。example.comは例示用ドメイン、192.0.2.0/24はドキュメント用のネットワーク範囲です。実際の接続先としてそのまま使用しないでください。既存設定に適用する前に、どの接続先にDIRECT、どの接続先にPROXYを使うか明確にします。

[Rule]
DOMAIN-SUFFIX,example.com,DIRECT
IP-CIDR,192.0.2.0/24,DIRECT,no-resolve
GEOIP,CN,DIRECT
FINAL,PROXY

接続ログを開き、直前にテストした接続先を見つけて、ドメイン、適用されたルール、最終的なポリシーを確認します。一時的にProxyにして比較すると改善する一方、Configでは遅い場合は、ルール、ポリシーの選択、DNS関連の設定を優先して確認してください。この結果で原因の範囲は絞れますが、設定全体を置き換える必要があるとは限りません。比較が終わったらGlobal Routingを元のモードに戻してください。

7. よくある質問と確認記録の共有

遅延テストの結果は良好なのに、動画が止まるのはなぜですか?

遅延テストと動画の継続再生では、通信の負荷が異なります。同じ動画の画質に固定してバッファリングが続くか確認し、別の接続先とも比較します。また、動画のドメインにDIRECTとPROXYのどちらが適用されているかを確認し、ノードの接続テストを実際の通信テストの代わりにしないでください。

サブスクリプション更新後に遅くなりました。ノードをすべて削除すべきですか?

まず元の設定と利用可能な項目を残し、更新後のアドレス、ポート、プロトコル、現在選択中のノードを確認します。ノードが切り替わっていないか確認してから、同じ接続先で再テストしてください。項目を削除すると比較条件が失われ、接続先側の混雑も解消しません。

Wi-Fiからモバイル通信に切り替えるたびにしばらく待たされます。速度が遅いのでしょうか?

まずネットワーク切り替え時の再接続と、安定後の通信速度を分けて考えます。Settings → On Demandのトリガー条件を確認し、接続が安定してから計測を始めてください。安定後に正常な速度へ戻る場合は、継続的なスループットの問題と混同せず、再接続の現象として記録します。

利用中のサービスの管理者には、どの情報を伝えればよいですか?

発生時刻とタイムゾーン、ネットワークの種類、ノードの識別情報、接続先、エラーの原文、一度に1項目だけ変更した比較結果を伝えてください。サブスクリプションのtoken、パスワード、秘密鍵、認証情報を含む完全なリンクは隠します。必要な診断情報だけを共有し、公開の場で認証情報を漏らさないようにしてください。

確認を終えたら、テスト前のConfig、Global Routing、On Demandの設定に戻し、普段使う接続先にもう一度アクセスします。何を変更したか、現象が安定して再現するか、元の値に戻すと再び遅くなるかを簡潔に記録してください。1回の速度画面より、繰り返し確認できる差異のほうが原因の特定に役立ちます。ルールの構文については設定ガイド、用語については用語集をご覧ください。

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